子供だけが見えるイマジナリーフレンドとは?研究で判明した5つの心理
UPDATE:2019.10.24

子供だけが見えるイマジナリーフレンドとは?研究で判明した5つの心理

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となりのトトロのトトロ、座敷わらし、フルハウスのミッシェルやフレンズのジョーイ…日本だけでなく世界各国で子供にしか見えないもの、子供にしか感じる事が出来ない存在という定義が物語などで描かれる事は非常に多いです。

自分の子供が目に見えない空想の友達と話していたり、空想の友達を絵に描いたりして驚いた経験を持っている親御さんは非常に多くいらっしゃいます。それはイマジナリーフレンドやイマジナリーコンパニオンと呼ばれる現象です。

昔は子供の未熟さによる現実と空想を混同したものであるとされていましたが、最近では健康な発達過程の一部であると言われています。イマジナリーフレンドとはどのような存在なのか、作りやすい人の特徴や性格などを詳細にこの記事で説明していきたいと思います。

イマジナリーフレンドって何?

子を持つ親であれば一度は聞いた事があるかもしれません。子供は時として親の想像を超える斜め上の話を突然したりしてくるものです。イマジナリーフレンドとは直訳すると『空想の友達』という意味で、現実世界で実態を持っている友達とは違い、見る事は出来ない空想上の友達の事を指します。

見る事は出来ないものの、イマジナリーフレンドを持つ子供の中には、実際に抱き合ったり手を繋いだり一緒に眠ったりする事もあるんだそうです。

ぬいぐるみが多い

基本的には子供が持つもので大人には見る事も感じる事もできないと言われているのがイマジナリーフレンド。ちなみにイマジナリーフレンドを持つ事は全く悪い事ではなく、欧米ではほとんどの子供が持っているとさえ言われています。大抵の場合はぬいぐるみがイマジナリーフレンドになる事が多く、子供が成長していく過程と共に消えていく存在です。

子供の頃はそれが生きているのか、話す存在なのか否かというはっきりとした判断が出来ない場合がほとんどですから、毎日一緒に遊んでいる大切なぬいぐるみがイマジナリーフレンドになる事が多いそうです。ぬいぐるみや人形を使って遊んでいる子供達がそのぬいぐるみとお喋りをしていたり、そのぬいぐるみが夜に突然話しかけてきたり…そんな風にしてイマジナリーフレンドになっていくという訳ですね。

無形の場合も多い

欧米ではぬいぐるみや人形がイマジナリーフレンドになる場合が多いらしいのですが、それ以外にも無形の存在がイマジナリーフレンドになる事も非常に多いです。その場合、子供はいきなり何もない壁などに向かって話し始める訳ですから、親からすると何があるのかなと不安になり心配になりますよね。子供は底に見えているイマジナリーフレンドと会話をしている訳です。

昔は解離性障害や統合失調症、発達障害などと何か関係があるかもしれないと考えている人が少なくなかったのですが、現在では精神疾患の発症とは全く関係ないという研究結果が出ています。空想上の友達とばかり遊んでいる我が子が心配で堪らない…と親御さんは想ってしまうかもしれませんが、健康な発達過程の一部であるとさえ言われていますので、気にせずに子供の自由にさせてあげるのが正しい選択です。

人間の場合はほとんどが同姓

上記でぬいぐるみや人形がイマジナリーフレンドになる事が多いと言いましたが、それ以外に多いのが同姓の人間の容姿をしているイマジナリーフレンドです。イマジナリーフレンドを持ちたいと考えている人は良き理解者を求めていることが多く、本人を助けてくれる存在を欲していると言われています。

良き理解者が欲しいと願っているので同姓の人間がイマジナリーフレンドである事がほとんどで、異性であった例はほとんどないんだそうです。年齢や性別に関係なくイマジナリーフレンドを持つ人は多いのですが、同姓である事がほとんどであるという研究データも出ています。

子供だけでなく大人も作る事がある

一般的にはイマジナリーフレンドは子供だけが見える存在で作り出すことが出来るものであると思われがちですが、子供だけでなく大人も作り出すことがあります。子供の場合は健康に育っている証であったり、無邪気な子供が作り出したものであるという可愛い印象が強いのですが、大人の場合はそうはいきません。

イマジナリーフレンドを作る傾向にある大人は、破綻した家庭環境で育ち十分な愛情を受ける事がなく、性的虐待などで心の傷を負っていて、妄想と現実の区別がつかず、現在生きている現実世界に不満しか抱えていないという方が逃げ道を模索する為に生み出すものであるという考え方が一般的です。

自己表現が苦手で現実世界で逃げ道を作る事ができない方が、生き延びていく為の逃げ道として生み出すのがイマジナリーフレンドです。友達だけでなく恋人も脳内で作ってしまおうと考えてしまう人も多いと言われています。

イマジナリーフレンドを作る子供の特徴とは

日本ではまだあまり知られていませんが、北米では3歳~7歳の子供の半数以上がイマジナリーフレンドを持っているという研究結果が出ています。出現時期は2歳半頃からが多く、成長していくにつれて忘れていきます。

それでは空想上の友達であるイマジナリーフレンドが見える子供にはどのような特徴があるのか…以下で詳しく解説していきたいと思います。

社交的で友達が多い

少々意外な感じがするかもしれませんが、イマジナリーフレンドを持つ子供は社交的で現実世界で非常に多くの友達を抱えている事で知られています。

従来は極度に内向的な性格で自分の殻に閉じこもってしまう傾向にある子供がイマジナリーフレンドを作りやすいとされてきましたが、最近の研究結果では、むしろ社交的で友達が多い子の方が作りやすいという研究結果が出ているのです。心の理論が発達している子が多いという事も明らかになっています。

生身の人間への興味がない子がイマジナリーフレンドを作ると従来は言われていましたが、興味がない所かむしろその逆で、周りの人の気持ちに敏感で感受性が強い子供の方がイマジナリーフレンドを作りやすいという傾向にあります。

家庭環境

子供が育っている家庭環境の問題がイマジナリーフレンドを持つか持たないかの境界線になっているケースも多いです。具体的には育児放棄や夫婦仲が悪かったり、子供に対して親が十分な愛情を注いでいないというケースです。親からの愛情を感じられない子供はその寂しさを埋める為にイマジナリーフレンドを作り一緒に遊ぶ傾向にあると言われています。

子供の目の前でも気にせずに夫婦で怒鳴りあい喧嘩を行っている場合も同様で、子供には「自分が悪い子だから、自分が悪い子供だからパパとママが喧嘩している」と思いこんでしまう場合があるとされています。そうなると更に自分自身の殻に閉じこもり、空想の友達を作り癒しを求めてしまうのです。

友達が欲しい

イマジナリーフレンドを作る子供の理由は単純明快なものが多いです。家で一人で遊ぶのは退屈だから友達が欲しい…そんな気持ちから生まれてくるのがイマジナリーフレンド。保育園に通っていなかったり、兄弟がいない、一緒に遊んでくれる友達が常にいる訳ではない、パパもママも仕事で帰りが遅い…

遊ぶのは常に一人で寂しいという状況から、常に一緒に遊んでくれる友達が欲しいとずっと考えていると空想の友達が誕生するという訳です。更にイマジナリーフレンドは自分の空想が作り出した友達ですから自分が嫌な事は全くしない、言ってみればとても過ごしやすい友人です。

そういう影響もあってか、一人っ子の子供がイマジナリーフレンドを作り出す傾向が高く、居心地が良い空想の友達であるイマジナリーフレンドとの遊びに夢中になってしまうケースが多くあるんだそうです。その結果、現実世界の友達との関係が悪化してしまう事もあるそうなので、その点はきちんと考えた方が良いかもしれませんね。

自分の事を認めて褒めてほしい

自分の存在そのものを認めて欲しいという気持ちからイマジナリーフレンドを作り出す子供も非常に多いです。上記で説明したようにイマジナリーフレンドは空想の友達で自分自身が作り出したものですから、無条件で自分の行動の全ての行動を肯定して褒めてくれる友達です。

両親と会話する時はいつも怒られてばかり、良い事をしてもあまり褒めてくれない、最近パパとママは喧嘩ばかりで全然自分の事を見てくれない…そんな寂しい気持ちがイマジナリーフレンドを生み出し、自分自身に対する自己肯定感を高める為の存在としてい続けているという訳です。

「私は悪くないよね?」「うん、全然悪くないよ。」「私ってこんな事が出来るんだよ!」「えっ、それはすごいね。」と言うように、自問自答を繰り返して自分自身を肯定してくれる存在と会話をする…これも広い目で見ると両親からの愛情をあまり感じていない子供が生み出していると見て良いかと思います。

自己否定の気持ちから

自分自身にコンプレックスを持っている子供が、そのコンプレックスを否定しないで欲しい友達が欲しいと思って作り出すことも多いと言われています。自分に自信がないから自分に自信を与えてくれる友達を自分で作るという訳です。

「私って可愛い?」「うん、とっても可愛い」「でも鼻がちょっと大きくない?」「ううん、全然そんな事ないよ」と、こういう会話をして強い自己否定の気持ちを打ち消そうとするという訳です。子供の頃から感受性が豊かな女の子が特にこのようなイマジナリーフレンドを作る傾向にあると言われています。

まとめ

昔はイマジナリーフレンドが見えていて、無の空間に話しかけている子供に対して病気の心配をする親がとても多かったのですが最近は全くそういう傾向はありません。むしろ健康的に発達していて、社交的である事から生み出してしまうという理由が明確にありますので、欧米などでは喜ばしい事であるとさえ言われています。

日本ではまだまだ広まっていないので最初は驚いてしまうかもしれませんが、上記研究データがあるように、病気などとは無縁の事が多いのでご安心下さい。しかしイマジナリーフレンドを生み出してしまう子供は、十分な愛情を感じていないと思っていたりする事があります。

もしも子供の前で夫婦喧嘩を頻繁にしてしまったいるとか、最近仕事で忙しくてあまり構ってあげられていない…そんな時に子供が空想の友達と会話をしている姿をみてしまったら、子供と過ごす時間を増やして十分な愛情を注いであげて下さいね。

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