ピーターパン症候群ってどんなもの?7つの特徴と原因&治療法
UPDATE:2019.07.30

ピーターパン症候群ってどんなもの?7つの特徴と原因&治療法

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あなたもピーターパン症候群(ピーターパンシンドローム)という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか?大人になりきれない大人、子供っぽい大人というイメージで使われているこのピーターパン症候群(ピーターパンシンドローム)という言葉ですが、本当の意味や詳しい意味、ピーターパン症候群になってしまう原因については知らないという人が多いのではないでしょうか?

最近増えているとも言われているピーターパン症候群。ピーターパンと言えばディズニー映画でも有名ですよね。そんなちょっとかわいらしい響きのピーターパン症候群についてこの記事では詳しく解説していきたいと思います。ピーターパン症候群とは一体どんなものなのか、ピーターパン症候群の特徴、ピーターパン症候群になってしまう原因、そしてピーターパン症候群の治し方についてご紹介させて頂きますので、ピーターパン症候群について気になるという人は是非参考にしてみてくださいね。それではご紹介させていただきたいと思います!

ピーターパン症候群ってなに?

まずはそもそも「ピーターパン症候群(ピーターパンシンドローム)」ってどんなもの?という疑問にお応えていきたいと思います。ピーターパン症候群の由来にもなっているピーターパンは皆さんご存知、ディズニー映画にもなっていますよね。イギリスの作家であるジェームス・マシュー・バリーの作品が原作となった楽しい物語です。そんな物語の主人公がピーターパン。ピーターパンは決して大人になることはない永遠の少年。人間は普通は時間の経過によって加齢し、おとなになっていきますが、ピーターパンはなんと一切年を取ることはないんです。そして、そんなピーターパンは仲間たちとおとぎの国「ネバーランド」に暮らしています。

このように、何年立っても精神的に大人になりきれない男性のことをしているのがこのピーターパン症候群という言葉です。1983年にこのピーターパン症候群を提唱したアメリカの心理学者ダン・カイリーさんはピーターパン症候群を「成長する事を拒む男性」と定義しています。実はピーターパン症候群、男女に当てはまるわけではなく男性を指していた言葉だったんですね。

ピーターパン症候群はダン・カイリーさんが提唱したパーソナリティ障害ですが、ピーターパン症候群は誰もが持っている問題の一種とされており、精神医学や心理学の正式な用語ではありません。アメリカ精神医学会が出版している分厚い「精神障害の診断と統計マニュアル(DSM)」には数え切れないほど多くの精神障害について掲載されていますが、ピーターパン症候群は正式な用語ではないため掲載されていません。

ダン・カイリーさんの著書の内容をまとめると、以下のようになります。

「ピーターパン」は人間的に未熟でナルシシズムに走る傾向を持っており、『自己中心的』・『無責任』・『反抗的』・『依存的』・『怒り易い』・『ずる賢い』というまさに子供同等の水準に意識が停滞してしまう大人を指す。ゆえにその人物の価値観は「大人」の見識が支配する世間一般の常識や法律を蔑ろにしてしまうこともあり、社会生活への適応は困難になり易く必然的に孤立してしまうことが多い。また「ピーターパン」は年齢的には大人の男性である「少年」で、母親に甘えている時や甘えたいと欲している時に、母性の必要を演じる傾向も持ち合わせている。(所謂幼児回帰の要素も含んでいる)

引用元:ピーターパン症候群

このような特徴のある男性のことをピーターパン症候群というようですが、これだけ見るとまさに「大きな子供」という感じですよね。ちなみにピーターパン症候群とピーターパンシンドロームは同じ意味で、日本ではピーターパン症候群、海外ではピーターパンシンドロームと呼ばれているようです。

ピーターパン症候群になる原因

では一体どうしてピーターパン症候群になってしまうんでしょうか?男性がピーターパン症候群になってしまう原因はいくつかありますが、ここにその一部をご紹介させていただきたいと思います。

  • 厳格な父親
  • 溺愛する母親
  • 両親が不仲だった
  • 劣等感が強い
  • 良い成長モデルがいなかった
  • いじめなどのトラウマ

以上のように、ピーターパン症候群が引き起こされる原因は幼少期にあることがほとんどのようです。あまりに厳格過ぎる父親は子供を萎縮させてしまい、自信を失い、自分の意見が言えない、自分を受けれることができない子供になってしまいます。自分を受け入れることが出来ないので他人を受け入れることなど出来るはずもなく社会との関わりから距離を取るようになり、辛い事にはチャレンジせず避けるようになります。

そしてそれを責めずに溺愛する母親。難しいことにも挑戦させず、本来なら息子自身で乗り越えなければいけないことも先回りしてやってしまいます。そのため息子は母親に甘え、しかし自分で出来るという自信を身につけることもできないため無責任で他人に依存した人間に育ちます。ピーターパン症候群の特徴として「依存」がありますが、ピーターパン症候群の男性の中にはこのようなマザコン気質の人も多いようです。

両親が不仲な場合にも、適切な人間関係や感情の表現の仕方が学べず、また両親の機嫌が悪くならないように顔色を伺って過ごすことになり、素直に感情を表に出すことが出来なくなってしまいます。以上のようなことからコミュニケーション能力をいつまでも身につけることが出来ず、社会に馴染めないので、自分の成長のモデルとなるような人を見つけられないまま成長してしまいます。

自分に自信が無く、何も成さず、コミュニケーションも苦手。そんな人が抱える気持ちが大きな劣等感です。自信はないものの「自分を認めてほしい」という根本的ともいえる欲求はあるため、満たされない気持ちの間で苦しむことになります。家庭環境は子供のうちは特に大切です。子供の人格形成の根っこにもなる家庭環境が悪ければ、子供が問題を抱えることになる可能性は自ずと高くなります。もちろん、家庭環境が悪いからと言って全ての人間が問題を抱えるわけではありませんが、人生での転機やターニングポイントが迎えられず、軌道修正も出来なかった場合には問題となって残ることになります。しかもこの問題は成長とともに大きくなり、もはや修復不可能なほどに歪んでしまうのです。

実際、劣悪な家庭環境はサイコパスやシリアルキラーを生み出してしまう原因になるとも言われています。それを考えると、ピーターパン症候群というのはまだ良い方なのかもしれません。

ピーターパン症候群の特徴7つ

そんなピーターパン症候群ですが、具体的には一体どんな特徴があるんでしょうか?ピーターパン症候群が一体どんな病気なのか、なぜこんなにも現代で増加していると言われているのかということを考えながらチェックして行ってみてください。

ピーターパン症候群の特徴その1「無責任」

ピーターパン症候群の男性は責任感がありません。自分が責任を負うことを拒否し、問題をやり過ごそうとするのです。なぜなら、ピーターパン症候群の男性はプライドが高いため自分の失敗を認められないからです。自分のせいじゃない。だから誰かがやるべきだ。最初から責任を放棄すれば自分が責められることはありませんよね

ピーターパン症候群の特徴その2「努力できない」

ピーターパン症候群は努力することが苦手です。力を出しきらず、いつもチャレンジすらしません。ピーターパン症候群の男性と付き合っている女性は頼りがいのある優しい人が多く、「この人は私がいないとダメなんだ」と思って尽くしてしまいがち。それでは彼は一生ピーターパンのままになってしまいます。

ピーターパン症候群の特徴その3「感情をコントロール出来ない」

ピーターパン症候群の男性はとても子供っぽいです。子供は自分の感情をコントロール出来ずに泣きわめいて駄々をこねたり、すぐに起こったりしますよね。ピーターパン症候群もまるで子供のように一気に感情を爆発させることがあります。些細なことですぐに怒り出す、そんな男性はピーターパン症候群の気質があるように思えます。

ピーターパン症候群の特徴その4「自己中心的」

まるで子供のような自分を中心に考えているような振る舞いもピーターパン症候群の特徴です。子供のうちは自己中心的でよくても、大人になってからはそうも行きませんよね。周りへの配慮も欠かすことは出来ない大切なことです。しかしピーターパン症候群の男性はナルシシズムに走り、人間的に未熟なので他人のことまで考える余裕がないのです。

ピーターパン症候群の特徴その5「自分に甘い」

努力が嫌いなでナルシシストなピーターパン症候群の男性は自己陶酔の傾向が強いです。そのため、他人を排除し自分を完璧だと思い込みます。するとどのようなことが起こるかというと、他人に厳しいのに自分には甘いという最悪の状況が作り出されてしまうのです。

ピーターパン症候群の特徴その6「女性へのコンプレックスがある」

マザコン気味なピーターパン症候群の男性は女性に対するコンプレックスを抱えていることも少なくありません。付き合えば、まるで母親のように依存されてしまう可能性が高いでしょう。

ピーターパン症候群の特徴その7「目上の人が苦手」

幼少期に適切な関係を築いて来れなかったせいで、目上の人に対する接し方がわからず、関係を作る前に拒絶してしまうことがあります。距離感がわからないので苦手意識がありますが、チャレンジが嫌いなので仲良くなるために努力することはしないのです。

ピーターパン症候群の治し方って?

ピーターパン症候群は正式に認められている精神疾患ではなく、一種の傾向のようなものです。そのため薬などは必要ありません。まずは自分がピーターパン症候群なんだということを自覚し、誰かに依存しているだけでは何も変わらないということを自分で理解していくことから始める事が必要です。

まとめ

ピーターパン症候群について、如何でしたでしょうか。増加しているとも言われているピーターパン症候群ですが、ピーターパン症候群になってしまった人がすべて悪い訳ではありません。家庭環境や周りの環境も影響しています。大切なのはこれからどうしていくかということなのではないでしょうか。

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